本人いわく、「中学時代に友人の兄から借りたオープンリールテープに曲をたくさん録音していた原点に限りなく近い」という。Mac 自宅導入による録音で、ソロ名義では約4年ぶりとなるこのアルバムの聴き所はなには置いても、まず音だ。70年代のストーンズのようなファットでガツンとくる音像。彼ならではの胸の真ん中を突くラヴソングを中心に、混乱し危機に瀕する世界への思いも並列して歌っている。
???誰よりアメリカ文化で育った彼のような世代が、愛憎半ばしながらアメリカについて歌うことには、告発というよりもリアリティを感じてしまう人は少なくないんじゃないだろうか。誰よりロックバカ、誰より子どもたちのことを思い、誰より健康的に年を重ねるオンリーワンっぷりを全曲から実感できる。なお、ディスク2のDVDには、2003年8月17日に行われた日比谷野音でのライヴ映像が収録されている。(石角友香)