ロックとアンビエント。これまでのクラムボンからより複雑になっているのに、なぜ全編を通してシンプルな心の静けさへと向かって聴こえるのだろう。昔遠足で見た遠い記憶の情景。そして大人になった今、他人から受けるキズと抱擁、そして自ら傷つきその痛みを自ら慰めるという日常。「トリオバンド」では決して括れない奥深い複合に、ディラン・グループのアダム・ピアースとタヒチ80のアンディ・チェイスらの彼らへの大いなる理解が織り混ざって、クラムボンの新たな傑作がここに生まれた。(花 香)