■著者
朱剛玄
黒澤真爾

■内容紹介
古くから人々の行き交う文化交流の場であるとともに魚群の群れる豊かな海であった黄海―この海でかつて人々の生活を支え、林将軍という英雄神と結びついて親しまれてきたイシモチが姿を消そうとしている。韓国西海岸の浦々を踏査して、イシモチにまつわるかずかずの伝承と漁業技術の変遷を克明に記録し、忘れられた漁民たちの生活と信仰を浮彫りにする。本書は、神話にまで語り継がれたイシモチを主人公としたユニークな海洋民俗誌であり、イシモチをめぐる人々の記憶と文献資料をたどりながら、海の生態系を破壊して人々の生活の根拠を奪う現代科学技術文明のエゴイズムを鋭く告発し、自然との正常な関係―生命を育む海―の回復をめざす警世の書である。

■シリーズ名等
韓国の学術と文化 15