■著者
杉田俊介
■内容紹介
災厄の気配。―鳴り響く早朝のJアラート。力なき笑いに覆われた“戦前”。―に満ちる転換期としての2010年代。『シン・ゴジラ』『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』、押井守、宮崎駿、リティ・パン、伊藤計劃、湯川遙菜、安倍晋三、東浩紀、土本典昭…、それらを星座のようにつなぎ合わせたとき、見えてくる未来とは。新たなる時評=批評の形。
■目次
1 戦争と虚構―『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』『ガルム・ウォーズ』(はじめに―来るべき政治=芸術的な批評理論のために;『シン・ゴジラ』―アニメ的でマジカルなファシズムに抗して;『君の名は。』―セカイ系とワカイ系のあいだで ほか);2 今、絶対平和を問いなおす―敗戦後七〇年のアジア的な日常から;3 ジェノサイドのための映像論・序説―ジェノサイド映画と伊藤計劃(リティ・パン;ジョシュア・オッペンハイマー;伊藤計劃 ほか);4 東浩紀論―強制収容所とテーマパークのあいだを倫理的に遊び戯れる(批評にとって欲望とは何か―二〇一三年の文化=社会運動;初期批評の諸問題―確率的暴力と新しい「人間」;『存在論的、郵便的』を読みなおす―匿名化という内省 ほか);5 災厄のための映像論・序説―東日本大震災、あるいは水俣と「甦り」の映画