断言しよう。本作『クローン大戦』は、超正統派の『スター・ウォーズ』作品である。アニメ・シリーズとはいえ、『エピソード2 クローンの攻撃』と『エピソード3 シスの復讐』の間に起こった出来事を扱っているのだ。前述の2本の劇場用映画がクローン戦争の始まりと終わりを語っているのに対し、本作『クローン大戦』は実際の戦闘や英雄たちの伝説的な活躍ぶりを描いている。ただ、人間描写については過大な期待をしないこと。各エピソードはセリフよりも激しいアクションを中心とした展開となっているからだ(『スター・ウォーズ』シリーズのセリフのまずさを考えれば、これはまんざら悪い方向性でもない)。オビ=ワン・ケノービ、ヨーダ、メイス・ウィンドゥを始めとするおなじみの顔ぶれが闘いを繰り広げる一方、ARCトルーパー(精鋭のクローン・トルーパー)や新顔のジェダイ(ルミナーラ・アンドゥリ、バリス・オフィーという2人の女性と水陸両生人のキット・フィストー)もお目見え。さらに、アナキンのキャラも多少掘り下げられており、共和国軍最高のパイロットとしての腕前、オビ=ワンへの反抗、シスの弟子アサージ・ベントレスとの死闘が描かれる。しかし、分離主義者のドロイド軍団ではジェダイ1人にも太刀打ちできないことが判明すると、『エピソード3』でも大暴れする強敵グリーバス将軍が登場し、物語は急展開。キャストの大部分はベテラン声優陣で占められているが、アンソニー・ダニエルズがC-3PO役で参加している。
???『クローン大戦』で制作・監督を担当したゲンディ・タルタコフスキーは、これまでに『サムライ ジャック』、『Dexter's Laboratory』、『パワーパフ ガールズ』などのスタイリッシュなアニメ・シリーズを手がけてきた。『クローン大戦』では、2004年のエミー賞アニメーション番組部門(1時間以上)を受賞している。ここに収められた全20話は、カートゥーン・ネットワークで放映されたもの。69分間を通して見てもよし、チャプターごとに見てもまたよし。DVD特典として、音声解説2つ、メイキングを描いた短編1本、ビデオ・ゲームと『エピソード3』の予告編、ステルス・ゲーム『スター・ウォーズ リパブリックコマンド』のデモ・バージョン(Xボックスでプレイ可能)を収録。『エピソード3』を待ちきれないファンにとって、『クローン大戦』は必見の一作だ。(David Horiuchi, Amazon.com)