ウンブリア州の霧深い山の上にあるワイナリー、カステッロ・デラ・サラ。標高は534mと高く、ラベルにデザインされたお城と、高さ30mの塔がシンボルです。ウンブリア州は、イタリア半島で唯一海に面していない州で、「緑のウンブリア」と呼ばれるほど豊かな土地に恵まれています。夏は暑く乾燥し、冬は寒く湿気が多いという気候から、ワイン造りに適した土地として知られています。トスカーナ州の南に位置し、丘陵地帯もトスカーナより続いていることから、ワイン造りにおいてトスカーナ州と共通点が多い州でもあります。アンティノリは、1940年からカステッロ・デラ・サラに参入し、品質の高い白ワインを中心に手掛けています。中でも、フラッグシップワインであるチェルヴァロ・デラ・サラは、数々のコンペティションや評価誌でも高い評価を獲得する世界的に有名な白ワインです。
白ワインの土着品種に最適な独自のテロワール
カステッロ・デラ・サラの500haの敷地の中で、ブドウ畑は約160ha。海抜200m~400mの畑で、太古の昔は海だったという、化石などの堆積物と粘土質の多い土壌で、プロカニコ(トレッビアーノのクローン)やグレケットといった土着品種を中心に栽培しています。
歴史を感じる建物と、数々の最新設備
ワイナリーの建物自体は歴史を感じさせますが、醸造設備は時代に合わせて改良されています。特筆すべきは、カステッロ・デラ・サラで独自開発し、ワイナリー名で特許を取得した冷蔵装置付きのベルトコンベアー。選別されたブドウは、冷却されながら運ばれるため、ストラクチャーとアロマを保ったまま、仕込まれます。このシステムは全ての白ワインの醸造に使用されています。また、2010年から一新された醸造設備はグラヴィティー・システムを採用し、醸造工程が進むほど地下に行くという、自然の法則にしたがった最新のエコシステムが整えられています。一方で、熟成はお城の30メートル下に位置する14世紀からその形を残す地下貯蔵庫行われており、新旧が見事に融合したワイナリーであると言えます。
チェルヴァロ・デラ・サラは、いわずと知れたイタリア白ワインの最高峰。『ガンベロ・ロッソ』において、最高評価のトレ・ビッキエリを22回受賞という偉業を成し遂げ、アンティノリというワインメーカーを代表する白ワインと言っても過言ではありません。チェルヴァロとは、モナルデスキー家の4つのシンボルであるCervara=鹿から由来されたこともあり、弟分のブラミート・デル・チェルヴォも、「鹿の鳴き声」と名付けられました。
10℃で数時間のスキンコンタクト。マロラクティック発酵はアリエ産とトロンセ産のバリックで行なわれ、その後、産地の異なる3種のバリックで5ヶ月間寝かせた後に瓶熟成を行います。
瑞々しいフルーツのノートやヴァニラ、バター、ナッツなどの芳醇で複雑なアロマ。樽からのニュアンスも上品に香ります。自然に喉を通っていくような、キレイで繊細な酸やミネラル。時間が経つと、上品な甘さと様々なハーブ、土・ミネラル系のニュアンスも現れ、しっかりとしたコクとボディがある仕上がりの1本です。
- 品種
- シャルドネ 100%