みなづきみのりの全14編からなる詩物語「さびしい魚のおはなし」による混声合唱作品。物語の核心を豊かな和声で包み込む無伴奏曲〈ゆうひがしずむ〉(第3曲)を中心に、ラヴェルやサティを連想させるワルツ〈どうして?〉(第2曲)、プロコフィエフの模倣・引用を取り入れつつ急速に展開するピアノコンチェルト的楽想の第4曲〈始まりと終わり〉が配され、第1曲〈ひとり〉と終曲〈ふたたび、さよなら〉―物語の始まりと終わりは、抒情性をコンセプトとした温かな楽想が広がる。作曲者の多様な語法と魅