■著者
大地真介
■内容紹介
「基盤の解体」を鍵語にしてフォークナー創設の架空の土地、ヨクナパトーファを舞台にした複雑かつ難解な代表作『響きと怒り』『八月の光』『アブサロム、アブサロム!』『行け、モーセ』を読み解く!南北戦争での敗北によってアメリカ南部で劇的に引き起こされた“人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ”=“貴族階級の白人男性層という旧南部社会の基盤の解体”が、“ストーリー”の基盤(時間と空間)を解体する技法によっていかに描かれているのか、スリリングな文学読解に本書は誘う。第二部では、南部作家コーマック・マッカーシーや映画作家タランティーノ、イニャリトゥ、アリアガへのフォークナーの影響、そして、横溝正史とフォークナーの類似性を指摘。さらに、大橋健三郎がなぜフォークナー研究に至ったのかを考察して、日本人がフォークナーを研究することの意味を探る!