●フルハイビジョン放送時代に求められる新方式のファイルベースビデオカメラ。
画質のみならず、作業の効率化が求められるハイビジョン制作のために、テープを使わず、映像をCFカードに記録します。撮影済みのデータはダイレクトにコンピューターに読み込んでノンリニア編集が行えるほか、サーバーにアーカイブすることが可能です。
ファイルベースの記録により、編集設備の初期投資とランニングコスト、ワークフロー効率が向上します。従来はVTR同士によるリニア編集(EED)か、VTRとコンピューターによるノンリニア編集が主流でしたが、VTRによる再生が不要となるファイルベースなら、コンピューターのみでの編集が可能に。設備の初期投資を低減できます。
記録メディアには汎用性が高く、入手しやすいCF(コンパクトフラッシュ)を採用。カメラ本体に2つのカードスロットを装備することで、2枚のカードに連続して記録することや、カードを交換しながら長時間の撮影を行うことも可能です。またXF105/XF100では2枚のCFカードに動画を同時に記録する、「ダブルスロット記録」にも対応しています。

●ファイルベース時代の標準フォーマット、MXFだからこそ広がるワークフロー。
テープレス時代の局用データフォーマットとして制定された、世界基準のMXF(Material eXchange Format)ファイル方式を採用しました。これによりさまざまなシステムで互換性が保てるほか、メタデータの共有が可能になります。

●放送局で採用されている高画質方式、4:2:2 +フルHDフォーマット素材が活きる。
水平1920画素のフルHD表示が可能な薄型テレビが一般家庭に普及している今日、撮影素材にも水平1920画素の実力が求められています。XF305/XF300は1920×1080画素のフルHD映像を記録します。
映像を構成するのは輝度信号Yと2つの色差信号Pb、Pr。一般に色差信号の情報量は輝度信号よりも少なく、輝度信号4画素に対して色差信号を1画素分しか記録しない4:2:0方式のビデオフォーマットがハンドヘルドクラスの業務用ビデオカメラでは主流です。これに対してXFシリーズでは、輝度信号4画素に対して色差信号を2画素ずつ記録する、放送用フォーマットで主流の4:2:2方式を採用。4:2:0方式に対して色差信号の垂直解像度が2倍になり、より微細な色表現が可能になるほか、再レンダリングによる世代劣化の影響が少ないため、テロップ入れや合成処理、カラーコレクションでも効果を発揮します。

●画質・作業性・ランニングコスト、トータルバランスに優れたMPEG-2方式を採用。
ハイビジョン映像の記録に不可欠な圧縮方式に、汎用性と圧縮効率が高く、かつノンリニア編集でも扱いやすいMPEG-2 Long GOP方式を採用しました。コンピューターへの負担が少なく、高い作業性、編集効率を維持できます。
XFシリーズが採用しているLong GOP方式は、フレーム間で圧縮処理を行うために効率が高く、フレーム内で圧縮するイントラフレーム方式に対して、同等画質を保ちながらもファイルサイズを1/3程度まで小さくできます。そのため容量の限られたCFカードメディアに、長時間の記録が可能となり、ランニングコストの低減につながります。
映像データの記録レートを、デジタル放送の約2倍以上に相当する50Mbpsと高く設定できるため、映像素材として十分なクオリティでの記録が可能です。MPEG-2によるバランス型設計。

[信頼の高画質]
放送用技術を応用した新開発レンズ

放送用カメラレンズの高画質技術を応用した高品位レンズを採用。画面中心部だけでなく、周辺部に至るまで、フルハイビジョン映像に相応しい高解像度を保持し、色収差も低く抑えられます。さらに光学設計を根本から見直して新開発した「3群移動ズームレンズ方式」と「3次元リアルタイムレンズ機構」を採用。ズーム動作時の静粛性を確保し、小型ながらも高解像度、そしてワイド端30.4mm(35mmフィルム換算値)という放送用レンズに迫る広い画角を実現しました。

●3群移動ズームレンズ方式
・小型・軽量で、ワイド30.4mm/F1.8/光学10倍ズームを実現
ワイドな画角とコンパクトな構造を両立させるため、従来のビデオレンズに比べて移動群を増やし、3つの群が移動するキヤノン独自の新たな技術を開発しました。これにより、ワイド端30.4mm(35mmフィルム換算値)という放送用レンズに迫る広い画角を実現しながら、レンズ口径の小型化を両立し、コンパクトサイズに収めることに成功。しかも、移動群を増やしたことで、ワイド端での歪曲収差なども改善しています。同時に、ビデオレンズに求められる基本性能である「静粛性」と「ズーム速度」にも高い水準で応えています。

●3次元リアルタイムレンズ機構
・シフトレンズとズームレンズを一体化
動画の撮影ではズームと防振を同時に制御する必要があります。このためXF105/XF100には、光軸に対して上下左右に動く手ブレ補正用シフトレンズと、前後に動くズーム用レンズを一体化することで、リアルタイムで自由自在に動く新開発の「3次元リアルタイムレンズ機構」を搭載しました。同じく新開発した「3群移動ズームレンズ方式」と相まって、30.4mm(35mmフィルム換算値)のワイド化を達成しながら、レンズ口径を小型化したコンパクトなレンズ構造を実現しています。

●美しいボケ味を実現する8枚絞りばね
広角端から望遠端までのズーム全領域でMOD(最短撮影距離)60cmを実現しました。接写の際にもズームアップを行えるため、より大きく写すことができます。またアイリスには、絞りばねを8枚使用。背景のボケなどを、映画のように、より円形に近い美しい形状で表現できます。

●グラデーションNDフィルター
・自然につながる露出制限を実現
XF105/XF100には、グラデーションNDを採用。被写体の明るさに応じてNDの濃度を自動でコントロールするため、自然で連続的な露出制御が行えます。さらに、グラデーションNDフィルターのON/OFFを自動で制御します。

撮像素子には、207万画素の「HD CMOS PRO」
カメラの心臓部と呼べる撮像素子には、1/3インチ、207万画素の「HD CMOS PRO」を使用。ハイビジョン映像と同じ画素数で撮影するため、リサイズ処理が不要となり、解像度の低下を防げます。また、セルサイズは従来比で2.6倍※の面積があるため、多くの光を集めることが可能で、暗いシーンでも明るく撮影できます。加えてフォトダイオードの改善も行ない、蓄積可能な電荷が増加してダイナミックレンジが拡大。これにより階調表現力が向上しました。
※iVIS HF S21に搭載のCMOSとの比較。

●等倍処理による高解像度
・読み出しから出力まで等倍処理できるから、細部まで輪郭がくっきり鮮明
「HD CMOS PRO」の動画有効画素数207万画素は、1920×1080のフルハイビジョン映像にそのまま対応する解像度を持っています。このため、リサイズ処理による解像度の低下がほとんどない輪郭のクッキリした映像を実現します。

●フォトダイオードの進化により、ダイナミックレンジが拡大
フォトダイオードを広く奥深くすることで、より多くの光を飽和させることなく電気信号に変換でき、広いダイナミックレンジを実現しました。明暗差の大きいシーンでも、暗部の黒つぶれや高輝度部の白飛びが起きにくい映像を撮影できます。
※ iVIS HV20に搭載のCMOSとの比較。

●最低撮影照度1.5ルクスの高感度
・照明の暗いシーンでも、ノイズが少なくクリア
セルサイズを大きくすると同時に、従来※の同セルサイズのモデルからも、オンチップマイクロレンズの曲率アップ、そしてセンサーを覆う膜構造を薄膜化することで、遮光層による光のケラレを抑制。これにより、より多くの光をフォトダイオードに集めて電気信号に変換でき、最低撮影照度1.5ルクス(シャッタースピード1/30秒)の高感度を実現しています。夜間の街中や照明をアンダーにした室内などの暗いシーンでも明るくノイズレスに撮影できます。
※ iVIS HV20に搭載のCMOSとの比較。

同梱品 XF105/XF100 本体
コンパクトパワーアダプター CA-930
バッテリーパック BP-925 (端子カバーつき)
DCケーブル DC-930
レンズフード
レンズキャップ
ショルダーストラップ SS-1200
ワイヤレスコントローラー WL-D6000
コイン型リチウム電池 CR2025(リモコン用)
CD-ROM (Canon XF Utilities Disc)
XF105/XF100 使用説明書