■著者寺井順一■内容紹介祖父が“8月9日”を語らなかった理由は何だったのか。家族が負った心の傷とともに生きていくこととは―。抑えた筆致からにじむやさしさ。生命や家族愛への讃歌が静かに響く。「命」をテーマとする四つの短編小説。表題作のほか、妻の流産、兄の死、視覚障害をもつ妹との心の交流などを通じ、それぞれの家族による生命の連帯を暗示する三作品を収録。家族へのやさしさに包まれる短編の名手によるアンソロジー。