墨屋にとって命ともいうべき木型は梨からできています。膠、煤、香料を練りこんだ墨の玉は、多くの水分を含んでいるので、ある程度の水分を吸っても寸法に狂いが生じないほどに固く彫刻しやすい梨材が伝統的に木型として選ばれています。その木型と同じ素材の梨で作成しています。中でも「型おろし」は実際に木型として使用されていたものを万年毛筆としてよみがえらせた渾身の一品です。