デビュー20周年記念作にして、40代になっての最初のアルバム。タイトルは“甘い穏やかさ”という意味で、等身大の心情を鈴木祥子ならではのハイ・クオリティな音楽性で表現した楽曲が並んでいる。
例えば、ゲストに東京ローカル・ホンクを迎え、30代女性のリアルな心情を綴った「まだ30代の女」などは、30代を通過した今の彼女にしか書けない歌だろうし、<世間並みのことができない>と歌われるカントリー・ワルツ調の「ローズピンクのチーク (my mama said、 so)」は、現代の“アラフォー女性”に沁みる歌詞を持った作品だ。彼女は大塚愛が好きだそうだが、誤解を恐れずにいえば、鈴木祥子の音楽を“アラフォー世代にとっての大塚愛”的に楽しむのも、ポップでアリかな、と思う。(木村ユタカ)