■著者
サイモン・W・ホール
川畑彰

■内容紹介
本書が読者に提示するオークニーは、現実の岩・海・土壌であると同時に、テクストの大洋に浮かぶ想像上の島々でもある。島の悪天候に身を置いて生活することの厳しさと危険が絶えず強調され、島の賛美・理想化は常に「死を忘るなかれ」と表裏一体を成している。ある詩人にとってオークニーは日々の営みのすべてが村の共同井戸に集まる「満ち足りた場所」と映り、またある詩人にとってはその周縁性や「世界の最果て」が誘発する表象の場所となる。本邦初訳。