■著者
黒羽茂子
■内容紹介
落ちぶれた伯爵が、自分のところから逃げ出して嫡男を出産したばかりの若い妻と、その養い親をローマで惨殺した。奇跡的に息をたもった妻の言葉から、伯爵と手下4人は逮捕され、裁判にかけられた。その裁判記録が『指輪と本』の素材となった『古い黄表紙の本』で、書名の「本」を指す。では「指輪」は何を指すのか?「時は春、日は朝、朝は7時…」で知られる詩人ブラウニングが、芥川の「薮の中」に影響を与えた手法で17世紀イタリアの殺人事件を扱う。全12巻の超大作を、一般読者をも念頭におき、素っ頓狂な弁護士とハチャメチャ検事の語りも含めて解読する。