■著者
小川徹
奥泉和久
小黒浩司
■内容紹介
1900年代、秋田県と山口県に図書館を設置するために奮闘し、両県の図書館長として運営に力を注いだ佐野友三郎、幸徳秋水らが明治天皇暗殺計画を企てたというフレームアップで検挙された大逆事件の関係者の地・和歌山県新宮市の図書館長浜畑栄造、東京市立図書館の関東大震災からの復興に尽力した田所糧助、埼玉県立図書館長として「図書館の自由に関する宣言」制定に大きなはたらきを示した韮塚一三郎、大田区立洗足池図書館長として大規模な自由開架閲覧を採用し、『日本の参考図書』の執筆・編集でレファレンスサービスの環境整備に成果を残した森博。この5人の業績に光を当て、公共図書館が市民生活に及ぼした意義と実現した成果を多くの史料をもとに描く。
■目次
第1篇 佐野友三郎伝(佐野友三郎の足跡;補論;資料);第2篇 新宮市立図書館長浜畑栄造更迭始末(新宮の2つの図書館;浜畑栄造と大逆事件;「新宮の町は恐懼せり」);第3篇 忘れられた図書館員、田所糧助―図書館員として歩んだ道のりをたどって(図書館創設請負人、田所糧助;東京市立図書館の復興計画と田所糧助;深川図書館時代―1927-35年);第4篇 「図書館の自由に関する宣言」淵源考―韮塚一三郎の生涯(青年期の韮塚;県立図書館長としての韮塚);第5篇 森博、図書館実践とその思想(論考:森博、図書館実践とその思想;森博と4人の図書館員―インタビュー記録)