■著者
坂野昭彦

■内容紹介
かつて大企業から図面のデジタル化を請け負っていた企画設計会社社長であり、妻、3人の娘、母親の一家6人の大黒柱だった私は、バブル崩壊で会社倒産の憂き目に遭う。始まる貧困のスパイラル。借金と母の介護で心労が重なり、家庭は崩壊、妻とも離婚する。母と2人きりの不安定な生活のままタクシー会社に就職したが、詐欺的な待遇で退社せざるを得ず、再び失職、ついに一文無しに。あとは自殺か、ホームレスか?ふと私は自分にだけ可能で独特な犯罪を思いついた。―通貨偽造。コンピューターを駆使して造った贋の1万円札はほれぼれする出来だった。が、タクシーで50枚使った後、埼玉県警に逮捕され、すぐに裁判が始まった…。第9回幻冬舎アウトロー大賞受賞。