教会オルガニストとしても高く評価されていた作曲家は、溢れる野心と出世への渇望を持ちながら、ついに楽壇を二分する対立にまきこまれる。不器用な女性関係ゆえの孤独な生涯のなか、数々の傑作を残すまでの幾多の葛藤を、現在、日本のブルックナー研究の第一人者である根岸一美が豊富な資料と研究実績をもとに活き活きと書き下ろした決定版評伝である。[目次]■生涯篇■◎聖フローリアン教師時代まで(1824―1855) 誕生と幼少期/聖フローリアンへ/オルガンと、作曲と/昇進