宇都宮中央女子高等学校の委嘱により作曲された単一楽章、演奏時間約6分半の女声合唱曲。
日露戦争中の明治37年、与謝野晶子が旅順で戦う弟を嘆いて書いた詩「君死にたまふことなかれ」をテキストとする。強く激しい表現をともなう作品だが、ゆっくりと歌われる冒頭の「あゝおとうとよ 君を泣く・・・」、最終連の「あゝおとうとよ 戦ひに・・・」(楽曲では中間に位置)の愛情と覚悟が滲む凛とした空気は深く印象に残る。誠実に正面から詩句をとらえた音楽は、詩人の強烈な問いを現代になげかける。
[難易度]上級 [対象]高