■著者
稲垣正浩

■内容紹介
「イギリス文学」という国別のくくりをしてみると、他の国にはない「スポーツ文化」が見えてくる。一つひとつテクストを読み解きながら「スポーツ文化」の新しい発見に出会うたびに、それまでの「スポーツ」に関する情報は、あまりにも貧困であったことに気づかされる。それはスリルに満ちた一種の冒険である。「スポーツとはなにか」という根源的な問いがますます面白くなる。その面白さを味わってもらいたい。

■目次
『高慢と偏見』―カントリー・ジェントルマンの社交の世界;『トム・ジョウンズ』―「スポーツマンシップ」という言葉の初出小説;『トム・ブラウンの学校生活』―ラグビー・フットボールの原風景;『ヘンリ・ライクロフトの私記』―古き良き時代の精神と「科学」の狭間で;『シャーロック・ホームズの帰還』―シャーロック・ホームズはジュウジュツと拳闘の名手;『探偵は絹のトランクスをはく』―1890年代、ロンドンの懸賞ボクシング試合;『少年』―イートン・ファイヴズの名手だった作家の記憶;『完訳・チャタレイ夫人の恋人』―「セックスはスポーツである」ことの根拠;『1984年』―社会主義国家に管理される「身体」;『ウィンブルドン』―テニスは生き方であり、舞台であり、芸術である;『十二本の毒矢』―「運命は審判であり、希望はボールである」;『長距離走者の孤独』―スポーツの論理に目覚めた少年の「独立宣言」;『イルカを追って』―自然と一体化するスポーツの可能性

■シリーズ名等
スポーツ学選書 17