■著者
片田珠美
■内容紹介
「怒り」とは、「何かうまくいっていないことがある」というサイン。生きる上で非常に重要な感情である。しかし「怒りを自覚すること」の大切さを教えてもらえず、我慢させられるばかりで(または理不尽な怒りの恐怖の中で)育つと、「怒り恐怖症」に陥ってしまう。その症状としては二つにわかれる。一方は怒ることを否認し、怒りを自分自身に向けたり、怒りを偽装して「受動的攻撃」という形(「やるべきことをしない」「遅らせる」「忘れる」等々)で敵意を表出する。もう一方は、怒りを溜めこんだあげく、キレる症状である。「怒らない」ことが盛んに目指されるが、抑圧した怒りは必ず別の形で表れ、連鎖し、人間関係や自分自身を傷つける。本書ではしつこい怒りを醸成する依存や支配、競争関係に注目しつつ事例を分析。怒りを適切に表現する大切さとその方法を探っていく。
■シリーズ名等
光文社新書 592