昭和50年代。歌謡曲と呼ぶには洋楽のエッセンスにあふれた楽曲の良さと、どこまでも伸びやかで素直な歌声で一世を風靡した太田裕美。結婚・子育てを経て、再び歌手活動している彼女の21世紀になっても色褪せることのないヒット曲、珠玉作を集めたベスト・アルバム。言うまでもないが、はっぴえんど解散後、作詞家としてめきめき才能を発揮し始めた松本隆の、男性からの視点も交えた「木綿のハンカチーフ」や「赤いハイヒール」など、斬新な物語性も聴きごたえ充分。松本/筒美の最強コンビはもとより、大瀧詠一作曲の「さらばシベリア鉄道」、リリース時(2000年)の新曲「風信子(ヒヤシンス)」(作詞・松本隆、作曲・鈴木茂)も収録。(石角友香)