■著者
ヴャチェスラフ・カリキンスキイ
藤田葵

■内容紹介
帝都ペテルブルグで思いのほかロシア皇帝に気に入られ他国の外交官もうらやむほどの厚遇を受けていた榎本武揚であったが、西郷隆盛の思惑を受けて随行員に加わっている足利書記官の単独行動には不安がつのる。領土交渉が大きな進展をみせて千島列島を含めた条約締結に向かう一方で、ロシアとの外交を日本政府内の主導権争いに利用しようとする暗躍が榎本の足元に影をおとしてくる。榎本の身を案じる若いロシア人将校は我が身を賭して友人を救うべく行動を開始するが…。外交という異文化間の権謀術数を血の通った人間のドラマとして描くサハリン在住作家の意欲作。

■シリーズ名等
群像社ライブラリー 39