
先代のマリオ・インチーザ侯爵のボルドーワイン好きが高じて、1944年にボルドーのシャトー・ラフィットから持ち込んだカベルネ・ソーヴィニヨンの苗を作付したのがサッシカイアのはじまりです。「サッシ=石、カイア=?な場所」と名前が表すとおり、その土地はまさにボルドー、メドック地区に似た石ころだらけの畑であり、カベルネ・ソーヴィニヨンに最適の地質でした。1960年代、元々自家消費用のためだけに造られていたワインが大変な評判になり生産を拡大、1970年代になると徐々に世界的な販売を開始しました。その当時、85%を超えるカベルネ・ソーヴィニヨン主体のワインは、法律上原産地呼称は名乗ることはできませんでしたが、サッシカイアは、その味わいで1990年代から全世界で熱狂的なブームへ。そこから20年以上、サッシカイアは「元祖スーパートスカーナ」として圧倒的な存在感を放ち、現在までのトスカーナワインやボルドーワインまでにも強烈な影響を与え続けています。
そんなサッシカイアの目指すスタイルとは、フィネス、バランス、酸を備えた古き良きボルドーの味わい。それでいて、厳格なボルドーのグラン・ヴァンとはどこか違った、イタリアワインらしい肩の力の抜けた優雅で堂々たる品格を感じることができます。壮大な構造の中に溌剌とした酸、それと同じくらい感じられる果実の甘味と旨みが、力強いタンニンに溶け込んでいます。
リリース当初、イタリアのD.O.C法に乗っ取った原産地呼称を名乗れなかった「スーパートスカーナ」であるサッシカイアですが、最終的にはボルゲリが、それほどまでに異なるテロワールの偉大なワイン産地であることを証明し、『ボルゲリ・サッシカイア』として、イタリアでは唯一、単独ワイナリーでのD.O.C昇格を果たしました。サッシカイアは法律さえも変えてしまう程、偉大なワインなのです。

美しいルビーレッド。赤・黒系果実やフローラルの濃密なアロマの中にオイリーなニュアンスや、スパイスやレザーを思わせる風味など、複雑で華やかな香りが印象的です。口に含むとレースのように繊細なテクスチャーに、甘やかな果実味、フレッシュなタンニン、豊富な酸が溢れ出します。全ての要素が見事に調和した味わいが、非常に長い余韻の中で幾重にも重なりあう仕上がりとなっています。
| 色・タイプ | 赤/フルボディ/辛口 |
|---|---|
| 品種 | カベルネ・ソーヴィニヨン85%、カベルネ・フラン15% |
| 容量 | 750ml |
| 産地 | イタリア トスカーナ州 |