アメリカのちょっとおかしな一家の名門家族、シンプソン家は、番組のファーストシーズンを収めたDVDでお下劣の栄誉をきわめている。後のエピソードの如才ない作りに慣れているファンたちは、下品な出来の初期エピソードに大喜びすることだろう。キャラクターたちはまだ特徴がはっきりしておらず(ホーマーは後のシーズンほどにはバカではない)アニメーションはまだ発展途上にある。そういった点がまさに「シンプソン家のクリスマス」で始まる全13回のエピソードに魅力を与えている。「シンプソン家のクリスマス」は、1989年12月のクリスマス・スペシャルで放送されたエピソードで、すっからかんのシンプソン一家が、犬の“サンタズ・リトルヘルパー”を引き取るという内容だ。シーズンを通して、おなじみの顔が次々に現れ、スミザーズやバーンズ氏やフランダース一家やパティやセルマたちの初登場シーンが見られる。シーズンのハイライトとして、バートが交換留学生としてフランスへ行かされる「バートのフランス日記」(「部屋を散らかすのと同じ調子でフランスをめちゃめちゃにしないでくれよ」)、バートが秀才のための学校へ行くハメになる「バートは天才?」、バートとサイドショー・ボブの終生変わらぬいがみあいの始まりが描かれる「クラスティは強盗犯?」などが収録されている。(Jenny Brown, Amazon.com)