2017年に他界した小林秀雄の遺作。
殉死の風習を絶つために、身代わりとして作られるようになったと日本書紀にも記される埴輪。そこに投影される、人々の時を超えた営みを歌う。
朗読とソプラノ・ソロを取り混ぜた、変化のある組曲である。ピアノ伴奏付き、全4曲。

<まえがき>

 合唱組曲「埴輪のひとびと」の初演は2015 年の夏。清友会女声合唱団による魂を揺さぶられる演奏が終った後、何人もの方から「楽譜がありますか」と尋ねられた。うれしい反響だった。小林先生は「そのうち出版し