本書は日本を代表する作曲家・武満徹の生涯と作品を簡便にまとめた初の単行本。「簡便に」とはいっても、一人の作曲家に250~260ページを費やしたものであり、専門的に研究する人は別として、一般の音楽ファンにとって必要にして十分な内容といえよう。本書では、作品を時代順にとりあげ、時代背景、作曲にいたる経緯・きっかけ、目指した意図、そして作品分析などを丁寧に解説しながら生涯をたどっている。これまで個々の作品に親しんできた読者、そしてこれから武満徹を知りたい読者にとって、明解に全体像をとらえることのできる便利で、し