
ブルゴーニュ愛好家なら誰もが、各地を歩きまわって自分自身のワインを造ることを 一度は夢見るでしょう。その夢をかなえたのがこのオロンス・ド・ベレールなのです。
若きパリジャン。
オロンスはヴォーヌ・ロマネで最も古い建物である“メゾン・ロマ ネ”に移り住んできました。
彼は、馬による畑の耕作を請け負い、それを仕事としています。クロ・デ・ランブレイ、ティボー・リジェ=ベレール、ドメーヌ・デ・ゼプノー、コ ント・ラフォンなど…
いくつもの名門ドメーヌが彼の顧客です。
そして、ボーヌの醸造学校で学び、彼はネゴシアンとして自分自身のワインを造りは じめることにしたのです。
彼は耕作請負人として様々な生産者と仕事をしているため、優れた区画から葡萄を分 けてもらえるのです。
2006年、彼はペルナン・ヴェルジュレス・ブラン、ニュイ・サン・ジョルジュ・ルー ジュ、ジュヴレ・シャン ベルタン、コルトン・シャルルマーニュ、そして『スター・テール』と名付けたACブ ルゴーニュをリリース しました。
彼はもう一人の醸造責任者と一緒にメゾン・ロマネの地下でエルバージュを行いました。
彼のワインの特徴は、ほとんど新樽を使用しない点、そしてポンプによる澱引きを行 わない点です。
濾過も清澄もせず、すべて自分たちの手で瓶詰めまでを行います。
2007年ヴィンテージは、シャンボール・ミュジニー、ポマール・プルミエ・クリュを リリース。
彼は無料で畑を耕作する替わりとして優れた葡萄を手に入れることができるのです。この仕事のお陰で、彼は年に数回、葡萄の品質をチェックする機会を得るのです。
さらに彼はロワールのプイイ・フュメとローヌのシャトーヌフ・デュ・パプも圧搾直 後の果汁で買い付ける ことができました。
ブルゴーニュでは異例な、素晴らしいテロワールを知り尽くした新しいネゴシアンが ここに誕生しました。
*2007年より、ブルゴーニュで手に入れた葡萄で仕込み、熟成させたワインをラ・メ ゾン・ロマネ、果汁から仕込むブルゴーニュ以外のロワールやローヌをオロンシオ。モノ・セパー ジュでのワインを スター・テールとして、3つのシリーズで構成されています。
彼はボーヌで勉強して、ワイナリー経営と醸造学のディプロマを取得しました。そしてポマールのコント・アルマン、コルトンのシャンドン・デ・ブリアイユ、ルー ションのドメーヌ・ ゴビーでワイン造りを学びました。
彼がこれらのドメーヌを選んだ理由は、伝統的な ワイン造りの技術と 最新の醸造学を学ぶためでした。これらのドメーヌではビオディナミ栽培を採用して います。
そして、このことは彼が馬で畑を耕作するために極めて重要なことなのです。
2005年、彼は愛車であったハーレー・ダヴィッドソンを売却し、愛すべき彼の馬、 『プロスペール』を迎え入れたのです。
彼は愛馬『プロスペール』のブリーダー、モルヴァンと呼ばれる馬師 と共に数カ月を暮らし、 馬について学びました。
今日では、彼はブルゴーニュのみならず、世界各国(ボルドー、シャンパーニュ、アメリカ、カナダなど)の ワイナリーに対して、馬を用いた畑耕作のアドバイザーとしても活躍しています。
彼のワインにはコンサルタントは介入していません。ヴィンテージの傾向について他 のワイン生産者と相談を 意見を交わすことや、ワインの熟成を見るために、分析を専門家に頼むことはあります。ワインはコンサルタントのものではなく、彼のものである、との確固たる信念があるからです。
●哲学
オロンス・デ・ベレールの哲学は、収穫を尊重することそのものです。私は、常に柔 らかく抽出することを心がけています。彼は、機械の振動が、ワインの特性を失わせると信じています。そ のため工業的な醸造用具は一切使いません。
ポンプによるワインの移動はワインを疲弊させてしまうため、重力でのみワインを移動させます。ワイン造りに おいて最も大事な熟成の段階では、科学的なアプローチではありません。
彼は月の運 行カレンダーに従った自然な方法を用います。
●樽について
彼は樽のニュアンスがワインの味に影響を与えることを嫌います。
彼が使用する樽はアリエ産、ヴォージュ産のもので、3年間かけて自然乾燥させたも のを使用します。
La Maison Romane
2011 Bouzeron
ブドウ品種:アリゴテ100%
樹齢:40年 アルコール度数:12度
畑・土壌:北東から南西に伸びる東、南東向きの斜面ブーズロン。標高270~350M 非常に痩せた土地で石灰を強く含有する褐色マルヌ土壌。
生産量:580本
醸造・熟成:オロンス・ド・ベレール(ヴォーヌ・ロマネにて)
ブルゴーニュ伝統の樽(ピエス)で3カ月間かけて発酵。 醸造学に基づいた培養酵母などは一切使用しません。また、バトナージュ(澱の撹拌)も施しません。
ポンプを使わず重力で澱引き。これらの各工程はワインの個性を最大限に表現するため、月の動きに注意を払います。
2011年は2度澱引きを施しました。マロラクティック発酵後、カーヴでエルバージュ前の2011年12月。 2012年の収穫前に再度澱引きして10月上旬に瓶詰め。濾過も清澄もしません。 6~7年の古樽で12カ月熟成。
特徴:決して太陽を浴びた過熟な味わいにはならず、非常にバランスの優れたワインです。 とても古典的なブーズロンならではのきめ細やかで、柑橘系果実の香りがあります。
ワインの性格上、オリがある場合があります。
ご了承下さい。
