■著者
ロベルト・カラッソ
東暑子
■内容紹介
数多語り継がれた者たちのなかで、もっとも高潔にして、もっとも官能的な種族を、近代への諷刺として、現代イタリア気鋭の作家が、ふたたび蘇らせる。ギリシア神話がほんとうに伝えたかったこととは。神々と人間たちがともに祝宴に集う最後の機会となった、カドモスとハルモニアの結婚―それ以前の出来事の記憶が、それ以降に生じた物語が、歴史が、神話という大木を枝葉までたどるように、あらたに紡ぎだされてゆく。「著者は神話を説明するのではなく、神話が生を説明していることを知らしめるのだ」(ブロツキー)。1988年発表、イタリア国内において21万部のベストセラー、現在では23か国語に翻訳されている著者の代表作。