20世紀のもっとも偉大なピアニストの一人であり、日本にもファンが多いギレリスについての本。著者の言葉によれば、ねじ曲げられたギレリス像が世の中で信じられているそうだ。だからこの誤ったギレリス像を生み出した「著名」なソヴィエトの批評家たちと、著者は果敢に論争を展開する。このピアニストの生涯にわたって、未だ知られていない事実を紹介し、社会の変化の中でのギレリスの芸術と、この芸術家の運命について思いを凝らす。大部分の資料は、本書で初めて公開されるものである。プライベートからコンサートまで、珍しい写真が多数収めら