「暁」は太陽が昇り始めるほの暗いころ。夜が朝になる色合いの変化の中に神秘を感じずにいられません。朝になると明らかに何かが始まるのであり、そして我々は太陽に導かれながら生きるのだろうと思うのです。
 今作品は金管楽器が見せる華々しさに、打楽器の活動的かつ神秘的な響きを重ね合わせ、その「はじまり」の力強さを描こうとした作品です。英題に「Ritual=儀式」と記したのですが、具体的に宗教的な儀式を示すものではなく、活動する人間としてまばゆく光り始める空を讃える心持ちが、個々の宗教観が備わっているのではない