■著者
北室南苑

■内容紹介
今から百年ほど前、ロシア革命後の混乱期に八百人の子供難民を救った日本の船がある。貨物船「陽明丸」は米国赤十字社の要請に応じ、当時の首都ペトログラードからシベリアまで避難してきた子供たちを親元に返すため、二つの大洋を横断し機雷が漂うバルト海を通過するという、危険だが失敗は許されない大航海に出航する―。それから一世紀の時を経て子供たちの子孫から「日本人船長に感謝を伝えたい」と、船長探しを依頼された書家が、二年の歳月をかけて船長の子孫を探し当て、船長の貴重な手記を発見した。日米連携で子供たちを故郷に戻した四人の男たちと陽明丸の知られざる偉業に迫る!